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【東北大志望向け】1対1対応の演習は東北大志望者にオススメ?効率の良い使い方とは

 

1対1対応の演習数Ⅲ 微積分編

大学への数学」としてお馴染みの「1対1対応の演習」という数学の問題集。大学の入試レベルの問題がギュッと薄く詰まっており、非常に人気な問題集です。

今回はこちらを東北大志望の方向けに解説していきます!

 

 


1対1対応の演習の特徴

この問題集はシリーズとなっていて、「数Ⅰ」「数A」「数Ⅱ」「数B」「数Ⅲ 微積分編」「数Ⅲ 曲線・複素数編」の6冊で構成されています。


1ページの中に例題と解答があり、その下に応用問題となる演習題が載っています。難易度は、例題が中堅大入試レベル、演習題は難関大入試レベル相当です。

 

一冊の問題数が少ないことが特徴。実際の入試問題が掲載されているため、少ない問題数で入試に通用する解法、テクニックが身に付きます。


しかし、解答では途中式が省かれており、解説が分かりにくいことも。数学の基礎力がないと効率が悪くなってしまう恐れがあります……

 


東北大志望にはオススメ?

以下の表に、東北大志望の方にオススメかまとめました!

 

 

高1、高2文系の場合

基本的にはオススメできません……もう少し難易度の低い問題集で基礎固めを行いましょう。
数学がとても得意で、さらに他科目の基礎もバッチリならば使っても良いと思います。

 


高1理系の場合

数学が得意で、基本問題集を終わらせたならばオススメです!
高1であれば、数Ⅰ編の始めから取り組んで、確かな数学力を身に付けると高2、高3になってから圧倒的な差をつけることができます!

 


高2理系の場合

数学が得意で、基本問題集を終わらせたならばオススメです!

夏以前であれば、時間に余裕があるので数Ⅰ編から取り組みましょう。秋以降から始める場合は、東北大で頻出である「数Aの確率と図形と整数分野」「数Ⅱの座標(領域)分野と微分積分」「数Bのベクトルと数列分野」に絞って取り組みましょう。

高3になる前に取り組んでいると、数学の応用力が確実に身につくので非常にオススメです!

 

 

高3文系の場合

数学が苦手な場合はあまりオススメできません……もう少し難易度の低い問題集で基礎固めを行いましょう。

 

数学が得意ならばオススメです! 「数Aの確率と図形と整数」「数Ⅱの座標(領域)と微分積分」「数Bのベクトルと数列」が東北大学では頻出なので、この中で苦手とする分野に取り組みましょう!

夏休みには基本問題集で基礎固めをして、9月から始めるのがベストです。11月の秋の東北大模試までに例題を全て解けるようにするのを目標とします。


東北大模試で解けなかった分野は基礎が抜けているため、1対1対応の演習の例題を見返し、さらに基本問題集に立ち返りましょう。
もう少しで完答できそうな分野は得点源となりますので、1対1対応の演習の演習題に取り組んで、さらなる応用力をつけましょう!

 

高3理系の場合

基本問題集を終わらせたならばオススメです!


頻出分野で難易度の高い「数Ⅲ 微積編」「数Ⅲ 曲線複素数編」の例題を優先させましょう。そのあと、「確率」「図形」「整数」「座標(領域)」「ベクトル」「数列」のうち苦手とする分野に取り組みましょう!
夏休み前には基本問題集で基礎固めをして、7,8月から始めるのがベストです。11月の秋の東北大模試までに例題を全て解けるようにするのを目標とします。


東北大模試で解けなかった分野は基礎が抜けているため、1対1対応の演習の例題を見返し、さらに基本問題集に立ち返りましょう。
もう少しで完答できそうな分野は得点源となるので、1対1対応の演習の演習題、もしくは「入試の核心」や「やさしい理系数学」などの難易度の高い問題集に取り組んで、さらなる応用力をつけましょう!

 


効率よく進めていく使い方、習得するのに必要な時間

必ず青チャートや基礎問題精講などの基本問題集を終わらせたあとに始めましょう!

また、例題を一周したら、二周目は間違えた問題のみ解き、そして三周目、四周目と続けていきましょう。

時間に余裕がなければ、演習題は解かないように!例題も演習題も中途半端になってしまうと、解法も身に付かず、応用力もつきません!

例題を習得するのにかかる時間は個人差がありますが、1日三時間程度取り組むとすると、20日で一冊の例題が1周できると思います。その後、2周目が15日、3周目が10日、4周目と5周目が7日ほどかかります。

 

東北大生の実際の使い方

東北大学 農学部Kさん

青チャートの基本例題を全て三周した後、高校三年生の夏休みから1対1対応の演習を始めました。

「数Ⅲ 微積編の例題」「数Ⅲ 曲線・複素数編の例題」「数Ⅱ の座標分野の例題」「数Ⅲ 微積編の演習題」「数Ⅲ 曲線・複素数編の演習題」の順に取り組みました。数1、数Ⅱはあまり入試で出ないから、数Bは得意だから解きませんでした。数Aの確率だけ頻出なので他の問題集で穴埋めをしました。

例題は7周ぐらいして、12月末に全て解けるようにしました。演習題は時間がなくて3周にとどまり、全て解けるようにはならずに入試を迎えました。

数学は得点源となっていて、本番も大問二つ、完答できました!
1対1対応の演習は、特に数Ⅲ編で数学的な考え方を深く学習できるため、非常にオススメです!

 

 


この問題集の次にオススメの問題集は?

東北大学の過去問を解くのがオススメです!この問題集で難易度の高い問題を一通りインプットはできていると思うので、過去問にぜひトライしてみてください!

過去問を解いて、さらに数学力を高めたい場合、得点源にしたい分野がある場合は「入試の核心」や「やさしい理系数学」などの難易度の高い問題集がオススメです!習得している解法を活かす応用力をつけましょう!